第33回(9/12) 〜同窓会 1〜   毎週月曜更新

おさむ「ただいま〜」
なみ「あ、お帰り〜。実家はどうだった?ご両親とか元気だった?」
おさむ「うん、みんな元気だったよ。やっぱり実家って落ち着くよね。あの場所はどこにも変えられないね。あ、そうそう、これ、家で作ってる漬け物いつものお土産なんだけど。・・とくにアキラが好きだからね。」
なみ「そうだね、きっとアキラ喜ぶよ・・。おっと、噂をすると・・・」
アキラ「お、おさむ、帰ってきたんか。おお!それは、おいらの大好物の一つの、おさむおふくろの漬け物!今日は、白ご飯だけでええな〜♪」
なみ「あら、ほんと?助かるわ♪」
おさむ「お母さんがアキラ元気?って言ってたよ。もちろん、超元気って言っておいたから。」
アキラ「そうかそうか?おふくろさんも元気か?カエル健康第一やからな。うむうむ。で、実家はどないやった?」
おさむ「それがね、水不足で大変だったんだ!10%の給水制限が出て。今年の夏はちょっと変だね・・・。でも、もうすぐ台風がくるとかなんとか言ってたからもう大丈夫っぽそうだけどね。」
なみ「へぇ〜そうなんだ・・・。大変だったね。あと何か変わったことあった?」
おさむ「う〜ん、特にはないね・・・同窓会があったくらいかな・・。」
アキラ「何?同窓会・・。そりゃもちろん一波乱あったやろな。」
おさむ「何?その一波乱て?」
アキラ「決まってるやろ・・・。同窓会っちゅうもんは名目で、ゆうたら合コンみたいなもんやないか。まさか、”久しぶり〜元気〜?今何してるの〜?”とかそんなつまらん会話だけやったんとちゃうやろな・・・。あれだけ、鍛えたったやろ!」
おさむ「はあ〜合コンね〜そんなこと考えるのアキラくらいだよ・・・。まあ、でも、何もなかったって言うわけでもないんだけど・・・・。」
アキラ「お、何!そうか!さすがおさむやな。まあ、漬け物でも食べながらゆっくり話しでもしょうや〜♪」(つづく)

第34回(9/18) 〜1周年〜   毎週月曜更新

なみ「さあ、そしたらご飯の支度しなくちゃね。」
アキラ「お、そうやな〜。ああ、おさむの漬け物と同窓会の話しが楽しみやわ・・・。それにしても、この部屋は蒸し暑いな・・・。」
おさむ「なんか暑そうな格好だね。その上着脱げば?」
アキラ「そやな。ヨッコラッショ。」
・・・パサ・・・
なみ「あら、何か落ちたわよ。何これ・・・?うん!?これは管理者さんからの封筒じゃないじゃない!しかも20日も前の消印になってる!!ということは少なくとも10日程前には着いてるはずよね・・・アキラ・・」
アキラ「あ・・・そいうえば・・・。郵便箱から出したんは出したんやけど、ポケットに入れっぱなしやった・・・。アハハハハハハ・・・どうせ元気か〜ってな感じやろ。」
なみ「もう!ちょっとしっかりしてよ!ええっと・・・・・まあ、大変!明日でここが1周年を迎えるんだって!なみ知らなかった。で、なになに・・・そんなに大げさにする必要ないけど、ちょっと飾り付けとかしておいてって・・・。まあ、大変大変大変!」
おさむ「はあ〜アキラやってくれるね〜。」
なみ「もう!漬け物はおあづけ!先に飾りをつくっちゃうよ!」
アキラ「え〜・・・。そんなんええやん。どうせ、管理者の奴もおらへんし・・ばれへんて。」
なみ「も!そういう問題じゃないの!ええっと、折り紙とのりは確かその引き出しにあったわよね。それで、わっかの飾りをつくって、あとは、う〜ん、どうしようか・・・?も〜う・・・せめて明後日だったらな・・・。」
おさむ「飾りね・・・。あっそうだ、去年買ったクリスマスツリーの飾りを使えばいいんじゃない!?」
なみ「クリスマスね・・・・。そうね、この際いいっか。じゃあ、さっそく押入から出してきて。なみは、飾りをつくるから。」
・・・2時間後・・・
なみ「はあ・・・ようやく様になってきたね・・・。ふう〜よかった・・。あとは、明日の挨拶だけね。」
おさむ「挨拶って?」
なみ「ほら、当然1周年なんて、みんな知らないんだから報告しなくちゃ。これからも、みなさんによろしくお願いしますってね。」
おさむ「あ、そっか。で?誰が言うの?」
なみ「もちろん、アキラに決まってるじゃない。危うく大切な日を忘れるところだったんだから!当たり前よね〜おさむ。」
おさむ「うん、そりゃそうだよね。」
アキラ「アホ言え。何でそんなつまらんことせなあかんのや。よろしくお願いします〜ってっか?こっちが客の悩みを聞いたり占ったりてるんやから、ホンマならそいつらから挨拶するんが当然やろ。なんで、こっちからせなあかんのや。」
なみ「もう!バカ!なにそんなに偉そうなこと言ってるの!そんなこと言ったらお客さんが来なくなるじゃない。ただでさえ、最近ライバルがドンドン増えてるのに・・もういいわ。おさむお願いね!」
おさむ「え・・・。僕そういうのすっごく苦手なんですけど・・・・。」
なみ「もう!アキラったら知らない!」
・・・ダダダダダ・・・
おさむ「あ、ぼ、僕・・・そいうのは・・・。」
アキラ「まあ、しゃあないな、おさむ・・。ちょっとおさむに悪い気がするから、飯でも炊いたるわ・・・。」(つづく)
第35回(9/25) 〜同窓会 2〜   毎週月曜更新

・・・シャカシャカシャカシャカ・・・
おさむ「へえ〜以外に手つきがなめらかだね。ちょっと見直したよ。」
アキラ「当たり前や、一人暮らし歴4年やからな。米研くんも上手なるで。水はこれくらいで、あとは15分ほど置いておく。よっしゃ!米終了。」
おさむ「次は何を作るの?なみちゃんを怒らせちゃったから、今日はアキラが全部作ってくれるんでしょ。楽しみ〜。」
アキラ「はあ〜なにゆうとんや。米だけで十分ヤロ!今日は、米とおさむの土産の漬け物だけや。」
おさむ「え・・・本気なの・・・。」
アキラ「当たり前や。ゆうたやろ。しかも、料理なんてめんどくさいやん。」
おさむ「え・・でも、4年間も一人暮らししてたんでしょ。さっきの米を研く手つき上手かったし。ねぇなにが18番なの?」
アキラ「18番・・・そやな、強いて言うなら料理を作らせる事かな・・。ほら、やっぱり料理好きな女の子おるやん。そいつらに、ちょこちょこと甘い言葉を言うてやな・・・。」
なみ「もう!最低!!」
アキラ「ギョッ!!いつの間に!」
なみ「はあ〜呆れて物も言えない・・・・・。なんだか逆に怒れなくなくなちゃった・・・呆れすぎて・・・。でも、そのストレートなわかりやすい性格がさっぱりしてていいかもね・・・。あら、お米研いでくれたの?ありがと・・。今晩は・・そうね〜おさむのお漬け物があるから、お味噌汁とさんまの塩焼きくらいでいいかしら・・・?」
アキラ「おお〜いいね〜!」
なみ「だれも、アキラなんかに言ってないよーだ。おさむこれでいいかしら?」
おさむ「言うことなし!」
なみ「じゃあご飯が出来るまでちょっと時間あるから、二人で散歩でもしてきたら?夕日がとってもきれいだったよ。」
アキラ「そうやな・・・。ほなちょっと散歩でも行こか〜。」
おさむ「うん・・そうだね・・。」
なみ「おっと、その前に一つ。なみもおさむの同窓会の話を聞きたいからその話は一切しないこと。もしその話しをしたら夕ご飯はおあづけ。いいわね。」
アキラ「チッ・・・なんでおいらの心が読めるんや・・・?女は怖い怖い・・・。」
なみ「うん!?何か言った!!」
アキラ「ほなら、1時間後に帰ってくるわ。行ってきま〜す。」(つづく)

第36回(10/2) 〜同窓会 3〜   毎週月曜更新

おさむ「ただいま〜。」
アキラ「ただいま〜。めちゃええにおいやな〜。」
おさむ「もう待ちきれないって感じだね〜。」
なみ「おかえりーグッドタイミング!まあ!何そんなに服よごしちゃって。早く着替えて来てよ。まったく、何してたの?」
おさむ「ちょっと、サッカーをね。」
アキラ「そうそう、オリンピックのサッカーも終わってもうたし、おいららで盛り上がるしかないと思ってな。いや〜しかしええ汗かいたわ。」
なみ「はいはい・・・ともかくお風呂場にいってらっしゃいね!」
アキラ・おさむ「はーい。」
・・・・10分後・・・・
アキラ「いただきまーす。」
おさむ「いただきまーす。」
なみ「コラコラ二匹とも、ご飯はたくさんあるんだから焦らない焦らない。消化に良くないわよ。最低20回はかまなくちゃ。」
アキラ「おかわりー!!」
おさむ「僕も!!」
なみ「やれやれ・・・聞いてないんだから・・」
・・・・30分後・・・
アキラ「はあ〜ご満悦ご満悦・・・もうはいらん・・もうはいらん・・・ゲップ・・」
なみ「もう!マナーがなってないんだから。」
アキラ「ガハハハハ・・まあ、堅いこと言うな・・ゲップ・・。」
おさむ「ごちそうさま〜・・・・さあ、僕ちょっと、用事があるから・・・・・。」
アキラ「おっと・・・どこ行くんや・・おさむ・・・まさかおいらが、忘れたと思っとるんとちゃうやろな〜。」
なみ「そうそう、なみもしっかり覚えてるわよ・・・フフフフ・・。」
おさむ「なみちゃんまで・・・。」
アキラ「ゆっくり茶でも飲みながらおさむの話しでも聞くかの〜なみや〜。」
なみ「そうね〜。新茶もあるしね〜。」
おさむ「そんな、同窓会で何も無かったことは無いって言ったけど、そんなに大したことは・・・」
アキラ「まあ、ええからええから。」
なみ「そうそう、このお茶でも飲みながらゆっくり思い出して・・・どうぞ・・。」
おさむ「ウッ・・今日のなみちゃん・・・ちょっと怖い・・・OK・・・わかったよ・・。」 (つづく)

第37回(10/9) 〜同窓会 4〜   毎週月曜更新

おさむ「はあ、このお茶おいしいね・・・・ズズズズズズ・・・。」
アキラ「で、なんの同窓会やったんや・・・・?」
おさむ「えっと、高校・・・2年のときの同窓会だね・・・。ほんと久しぶりだったんだ〜。男友達は全然変わってないんだけど、やっぱり女の子は全然違ってたね・・・。誰が誰だかさっぱりで。」
アキラ「そらそうやな。化粧の仕方ひとつで、まるで別人やからな。まあ、おいらもそれでようさん痛い目におうたわ・・・ガハハハハ・・・決して化粧で騙されんように・・・おっと、なみの目が怖いから何も言わんとこ・・・それで・・・・。」
おさむ「うん、最初はね、結構みんな緊張してて、そんなに盛り上がらなかったんだけど、やっぱりお酒が入るとね、いい具合に出来上がっちゃって。」
なみ「お酒か〜いいな〜ここ最近飲んでないわよね・・・。ところで、どこであったの?」
おさむ「地元にね、すっごくおいしいチャンコ屋さんがあってね。そこで、特性チャンコスペシャル鍋を食べたんだ。」
なみ「鍋!!いいな〜・・。そういえば、まだ鍋してなかったよね。明日当たりいいかもね・・。」
アキラ「鍋か!グッドアイデアやな!!だいぶ寒なってきたし。ヨッシャ!ということで、明日は初鍋パーティーやな!ばんざーい、ばんざーい。で、何鍋にするよ、なみ?」
なみ「そうね・・・やっぱりはじめは手堅くみそ鍋?それとも、おさむの話し聞いてたらすっごくチャンコ鍋が食べたくなっちゃったから、これでもいいかも。」
アキラ「みそにチャンコか・・・しかし、キムチ鍋なんかも捨てがたいな〜。ああ〜迷うな・・・。ほんでや、それに上手い大根下ろしを一緒に・・・。」
なみ「キャッ!最高!大根おろしに、ポン酢。ライムをひと絞り・・うん、いいね〜。じゃあ、具は白身魚、豚肉、白菜、豆腐、ネギ、糸こんにゃく、シメジ、人参、大根、エノキ・・・後は・・・。」
アキラ「コラコラ大切なもん忘れとるやろ・・・」
なみ「う〜ん・・・鍋と言えば・・・何かな〜・・・」
アキラ「熱かんや熱かん・・・おちょこでキュッと一口・・・」
なみ「キャッキャッ!!もう最高・・明日が待ち通しね〜。なんか、いまさっきご飯食べたところなのにまた、食欲でてきちゃった・・・・。」
アキラ「ホンマやな。鍋は確か押入に入っとったよな〜。電気鍋やし、鍋はOK!で、買い物は誰が・・・・・アッ・・・」
なみ「アッ・・・・」
おさむ「・・・・本当に僕の話聞く気があるの・・・・?」
なみ・アキラ「ごめんなさい・・・。」(つづく)

第38回(10/16) 〜同窓会 5〜   毎週月曜更新

なみ「ごめんね・・おさむ・・・それでそれで!!」
アキラ「みんな集まったんか?」
おさむ「う〜ん、そうだね・・・9割くらいってとこかな・・僕たちのクラス本当にみんな仲良かったから。それでね、さっきもいったけど、女の子なんて誰が誰だか全然わからなくて・・・。いちいち名前聞くたびに男どもからえ〜!とかお〜!とか・・。女の子はそれどういう意味って・・ちょっと怒ってたかな・・・冗談だけどね・・・(笑)。」
なみ「ええーいいなーいいなーなんかとても楽しそう。それで・・・誰か好きな子とかいなかったの?」
アキラ「おお!今日のなみはええ感じやな〜。ええぞ!!それで?」
おさむ「うん・・・いないことは無いんだけど・・・」
なみ「うん・・・?いないことは無い・・・ってことは・・・いたってことね。きゃーー!やるじゃんおさむ!あ!そうだ・・ねぇねぇ、高校の卒業写真とかある?」
おさむ「うん・・あるよ。長い間見てないな〜。」
なみ「やった!!じゃあ、それ見よ見よ!いいでしょ!」
おさむ「うん・・別に構わないよ。じゃあ、ちょっと待ってって。」
・・・ダダダダダダ・・・
おさむ「はい、どうぞ・・・。」
なみ「キャ!ありがと!ええっと・・・。」
アキラ「おいらも見せて〜な。」
おさむ「このページが高校2年の時のクラス写真だね・・・。」
なみ「う〜ん・・・おさむは・・・あ!これだ!全然変わってないね(笑)。それでそれで、好きな子ってどの子?よーし、なみが当ててやる。」
アキラ「まあまあ、待たんかい。ここは、探偵か占い師どっちに進もうか迷ったおいらにやらせんかい!」
なみ「ふ〜ん、OK!いいわよ。でも、代わりばんこね。」
アキラ「ヨッシャ!でも、一回で当てたるからなみの出番はない!ええっと・・・これや!クワッ!!」
おさむ「残念・・・。」
なみ「じゃ、次はなみの番ね。う〜ん、おさむの好みから言って・・・・この子かな・・?」
おさむ「ぶーー!」
アキラ「こっちか?」
おさむ「違いまーす・・。アキラってたんに自分の好みを言ってるだけじゃん・・・。」
なみ「この子?」
おさむ「全然違うよ・・・。もう、僕が言うね・・・。この端から2番目の女の子・・・。」
アキラ「ええ!まじか!?この眼鏡かけて、三つ編みの典型的な、生徒会やってますっていうこいつか!?」
なみ「こら!そんな言い方ないでしょ!別にいいじゃない。純粋そうで、とってもかわいらしくて。」
アキラ「まあ、そうやな・・・。おいらの言い方が悪かった。おいらの好みじゃない・・・これでええんやな。」
なみ「アキラは無視無視!それで、どこに惚れちゃったの?」
おさむ「彼女は僕と同じ卓球部だったんだ。それで、僕が部長で彼女が副部長。僕たちの卓球部は人数が多くなかったから、男女混合だったんだ。部活の運営とかで、いろいろ話し合ったりして、知らない間にかな・・・・。」
なみ「ヒューヒュー!おさむも隅におけないわね〜。それで・・・告白とかしたの・・?」
おさむ「うん・・・それが、できなかったんだ・・・。2年の後半くらいかな・・・彼女の事を意識し出したのは・・・。3年はクラスが離れちゃったんだけど、部活であえるから・・ますます、なんか、気になっちゃって・・・。部活に行くのがすっごく楽しかったんだ。」
アキラ「おお!いいね〜なんか盛り上がってきました!!ヨッ!おさむ!」 (つづく)

第39回(10/23) 〜同窓会 6〜   毎週月曜更新

なみ「部活動ってすごく何かを思い出すよね〜。特に、今の時期なんて終わった後はもう真っ暗で・・・。ああ〜なんか懐かしい〜・・・。それで、それで。」
おさむ「うん・・・それで、最後の引退試合・・・ええっと、6月の半ばだったかな・・。男女混合のダブルスが合って・・・もちろん彼女とだよ。その時は、地区予選を勝ち抜いて県大会の・・ええっと、3回戦で負けちゃったかな・・・。でも、この卓球部にしては快挙だったんだよ。」
アキラ「なに・・おさむ卓球強いんか!?てっきり弱小稲中卓球部やと思っとたのに。ほなら、ちょっとおいらと勝負せなあかんあ。なんてったって、温泉卓球では負けしらずやからな・・ハハハハハハハ。」
なみ「なに?稲中卓球部って・・・?おっと・・どうでもいいわそんなこと。それで?」
おさむ「その試合の後、少しの間二人きりになっていろいろ話したよ。いままでの思い出とかこれからの進路とか・・・。で、その時に誓ったのが僕は立派な占い師になって、彼女は一流のデザイナーになるってね。ああ〜なんかすごく懐かしいな・・・。」
なみ「デザイナーか〜かっこいいね〜。でも、おさむも夢かなったじゃんね。やるじゃん。」
おさむ「フフフ・・。それで、引退後僕も彼女も受験勉強が忙しかったから、そんなに出会わなかったかな。」
アキラ「おいおい、ちょっと待たんかい!その時、なんで告らんかったねん!?」
おさむ「・・・。今考えると超ーバカだね・・・。いつまでも、覚えてるよそのことは・・・。はあ〜・・・。あのときに戻りたい・・・・。」
なみ「まあまあ・・・誰だって持ってる経験だよ。なみもいっぱいあるな〜。」
アキラ「そりゃ、誰もが持ってるわ。しかし!!カエルがなんで偉いか知っるか?なんでかゆうたら、いろんな体験を通じて学べるからや。おさむの場合なんも進歩してない!これから先長い人生・・ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ・・。」
なみ「はいはい。わかったから、とりあえずおさむの話を聞いたあと、アキラの話しも聞くから。」
アキラ「お、またんかい、おいらの話はまだ終わって・・・・。」
なみ「でも、彼女のことずっと好きだったんでしょ。で、何かアクション起こさなかったの?」
おさむ「うん・・・情けない話し、ただ廊下とかですれ違ったら挨拶をする程度だったかな・・。彼女いつも本を片手に歩いてたし、勉強の邪魔をしちゃいけないかなと思って・・・。」
なみ「じゃあ、それで終わり・・・?ずっと片思いだったわけだ・・・。」
おさむ「そうだね・・・。で、最後に会ったのが卒業式の後・・。その時は、二人きりになれるチャンスがなかったから、深い話は全然できなかったけど・・。告白とかもちょっと考えたけど、無理だと思ってたから・・・。」
アキラ「クッ・・・・ホンマに歯がゆいな・・・・なんちゅうかその・・・とりあえずゆわな前に進まんやろ!!」
おさむ「わかってるよ・・・。ちょ〜バカバカバカ・・・しかも、もっとショッキングなことがあったんだ・・・。」
アキラ「なんやなんや?」
おさむ「うん、前の同窓会での話しなんだけどね・・・。」
アキラ「高校の時そいつがおさむの事好きだったってか?」
おさむ「えっ!?どうしてわかるの!?」
アキラ「はあ〜・・・。当たり前やろが、そんなものはだいたい予想がつく・・うん・・・で今は彼女フリーなんか?」
なみ「え、そうなの?じゃあ、すっごくチャンスじゃない?」
おさむ「彼女は・・・」(つづく)

第40回(10/30) 〜同窓会 7〜   毎週月曜更新

おさむ「彼女は・・・彼女は今彼がいるよ・・・・。」
アキラ「はあ〜ガックリ・・・。まあまあ、ええがな。世の中もっとええ女もおる。しゃあない。おさむが悪い。」
なみ「ちょっと残念だけど・・・しかたないね・・・。」
おさむ「うん。こればっかりはどうしようもね・・・。あ、そうそうこれがこの前の同窓会の写真・・・。」
アキラ「どれ、かしてみ!どれどれ〜お、ええ感じの娘が多いな〜。フムフム・・・こいつは化粧でごまかしとるな。こいつは、ちょっと勘違いしとるな・・・。ほほ〜ん・・。」
なみ「みんな楽しそうね・・アハハハおさむ酔ってるじゃん・・(笑)。」
おさむ「うん、結構飲まされちゃって・・(笑)。」
アキラ「こいつや!おいらの好みはこいつや。化粧も自然で服のセンスも抜群。このセミロングがたまらん。ちょっと紹介してくれ!!」
なみ「バカアキラ!まだこりないの・・・まったく・・・。うん?でも、この子いい感じね。ちょっと他の子とは服のセンスとかも違ってるし顔もかわいいし・・・ちょっと納得。きっと彼氏いるよ・・誰がこんないい子放っておくのよ?」
アキラ「彼氏おるかおらんかは関係ない。おいらはただ友達になりたいだけやからな・・・。」
なみ「ふ〜ん・・・どうだかね・・・。」
アキラ「おさむ、頼む一生のお願いや!!」
おさむ「アキラには何回一生があるのやら・・・全く・・・。誰が、こんなかわいい子を放っておくのさ?」
アキラ「だから、彼氏は問題やないって何回も・・・・。」
おさむ「なんてったって、僕が高校の時から好きだった人だからね・・・。」
アキラ「なんや、おさむ!もう乗り換えたんか!!さっきまで、この三つ編みの姉ちゃんが好きっていってたやないか!」
おさむ「フフフフフフ・・・。」
なみ「アキラもにぶわね。女は変わるもんなのよ。おさむも彼女に負けないくらいいい男になって、かわいい彼女みつけてね。」
おさむ「うん。彼女とも約束したし・・・がんばらなきゃ!」
なみ「ガンバガンバ!それと、アキラも変なことばっかり考えてないで、もっと彼女の事を考えて・・・・・うん?アキラが・・・固まっちゃってる・・・。」
おさむ「さすがの占い師アキラも彼女の変わり様は予測できなかったみたいだね・・・。」(つづく)

戻る