第49回(1/9) 〜華の都!TOKYO 前編〜   毎週月曜更新

アキラ「ただいま〜」
なみ「あ、アキラおかえり〜。あけおめ!ことよろ!!」
アキラ「あけおめ〜」
おさむ「おかえり・・・ちょっと2匹とも略しすぎじゃない・・・・で、実家はどうだった?」
アキラ「おお、めっちゃおもろかったわ〜。やっぱ地元は落ち着くな〜。連れは相変わらずかわらんし、カエルところがあるっちゅんはええな〜うんうん・・・」
なみ「わかるわかる、なんかホッとするよね・・・・あ、そうそう、管理者さんがアキラが帰ったら一度来てだって。」
アキラ「めんどくさいな・・・あとでええわ・・・。」
おさむ「まあまあ、そんなこと言わずにさ、こんなものくれるかもよ。」
アキラ「ギョッ!!ま、まじか!!あのケチぃ奴がお年玉なんぞくれたんか!?ほほ〜、ほなしゃあないから奴の顔でも見てくるかな・・・。」
・・・ダダダダダ・・・
なみ「相変わらずなんだから・・・。おさむはお正月どうだった?」
おさむ「うん、楽しかったよ。でもね、友達がいつの間にか結婚してたりとか子供ができたりとか、変わらないようで、変わっていっている環境にちょっと驚いたかな・・・。時が経つのは速いな〜って・・・」
なみ「あ、それなみも感じた〜。ちょっと前に成人式迎えた気がするけど、もう何年前かな・・・。はあ〜時間はあっという間にすぎちゃうね。なみも一生懸命のつもりなんだけど、ちゃんと自分のやりたいことできてるか不安だ・・・。」
おさむ「そうだね・・・・21世紀・・・最初の年はどんな年になるんだろ・・・・・。」
・・・ダダダダダ・ダン・・・
おさむ「あ、アキラが戻ってきた・・・やけに騒がしいね・・・。」
アキラ「ガハハハハハハハ!ガハハハハハハハ!ガハハハハハハハハハハハハハ!」
なみ「・・・・どこかに頭をぶつけたみたいね・・・・かわいそうに・・・・」
アキラ「ガハハハハハハハ!!これを見たれ!!!」
おさむ「うん?・・・東京行きの新幹線の切符じゃん・・・どうしたの??」
アキラ「すまんな、こわっぱども・・・。これが格の違いというか、なんというか・・・・。」
なみ「も、もしかして、業績悪いから飛ばされるの??それとも、リストラ・・・・?」
おさむ「え、そうなの・・・そうなんだ・・・・アキラ、短いつき合いだったけど、本当にありがとう・・・・。君のことは絶対忘れないよ・・・。」
アキラ「コラコラ、なに2匹で話し進めてまいよんねん。ちゃうちゃう、なんかようわからんけど”TOKYO1週間”っちゅう雑誌しっとるか?」
なみ「知らな〜い」
おさむ「あ、僕知ってるよ・・・。東京辺りで読める情報雑誌でしょ・・・。デートコースとかおいしいレストランとか載ってるんだ。で、それがどうしたの?」
アキラ「おお、それになんかおいらに出て欲しいって依頼が来たらしんや。ついにおいらも全国デビューか・・・長い道のりやった・・・。心配するな、有名になってもおまえらのことは忘れんから。ガハハハハハハ!」
なみ「ええ!!!本当の話なの!!また、嘘でしょ〜アキラが〜ええ〜!」
おさむ「え、すごいじゃない!もし本当だったら・・・・・・。」
アキラ「ホンマやっちゅうに!!ああ、なに着ていこう、いや早速服買いに行かなあかんわ・・・忙しい忙しい・・・」
・・・ダダダダダ・・・
なみ「なみ、管理者さんに本当かどうか聞いてくる・・・。」
・・・10分後・・・
なみ「お、おさむ!ほ、ホントだった!!きゃー!!いいなー東京に行けて、なみも行きたい!!原宿でさ、クレープ食べながら服を見るのがなみの夢だったの。キャーー!!でもね、本当はなみたちも誘いがかかってたらしいの。でも、みんな行っちゃうとここが留守になるからって・・・。」
おさむ「ふ〜ん、そうなんだ・・・。僕は地元が東京だから特になにも思わないけど・・・。で、いつなの?」
なみ「1月半ばくらい・・・。あれ?正確な日にち聞いてたんだけど、忘れちゃった・・・。ああ、いいな〜。」
おさむ「アキラが東京か・・・無事帰って来るかな・・・。」(つづく)

第50回(1/15) 〜華の都!TOKYO 後編〜   毎週月曜更新

アキラ「お見送りありがとうございます。それでは、万歳三唱で締めくくりたいと思います。バンザーイ!」
なみ・おさむ「バンザ〜イ・・・」
アキラ「バンザーイ!!」
なみ・おさむ「バンザ〜イ・・・・・」
アキラ「バンザーイ!!!」
なみ・おさむ「バンザ〜イ・・・・・・・・・」
アキラ「ほな行って来るわ。カエルんは明日の夜やからちゃんと留守番しといてや〜。カカカカカカッ!!」
おさむ「はいはい。あまり変な場所に行っちゃだめだよ。ぼったくりバーとか本当に多いからね。」
なみ「そうそう、お金無くなって帰れませ〜ん、とか言っても知らないから!」
アキラ「大丈夫や大丈夫や、千里の道も一歩からいうやろ。まあ、みやげでも楽しみにしといてや。ほなな。」
・・・ダダダダダダ・・・
なみ「ねぇ、おさむ・・さっきの格言の意味わかった・・・・?」
おさむ「いや・・どう考えても使い方間違ってるよね・・・。本当に大丈夫だろうか・・・・・。」
・・・次の日の深夜・・・
おさむ「アキラ遅いね・・・。夜にはカエルって言ったのに・・・。」
なみ「もうすぐ11時よ・・・駅からのバスも終わっちゃってるわよね・・・。遅れるなら遅れるって電話くらいしてもいいじゃない!!」
おさむ「ほんと・・・。カエルを心配させるには天下一品だね・・・。どうしよう・・・・管理者さんに言ってみる?」
なみ「そうね・・・・。よし、ちょっとなみ言ってくる・・・。」
・・・ガララララ・・・
なみ「あ、帰って来たみたい!!」
アキラ「ただいま〜・・・・・・」
なみ「お帰りー!!お疲れさまー!!東京はどうだった?雑誌の取材とか緊張した?ねぇねぇどうだったの?」
アキラ「あ、ああ・・・。もう、最悪・・・・・。」
なみ「ほら、言ったでしょ。世の中そんなに甘くないって!」
アキラ「そんなこと言っとたか・・・?まあ、ええわ。ちゃうちゃう、雑誌の取材は問題なかったんや。ええ感じでプロデューサーの人としゃべって、何枚か写真撮られてちょっとばかし土産もんもらって。あれはよかった・・・うんうん・・。」
おさむ「え、じゃあ何が最悪だったの?」
アキラ「あ、これ土産の東京タワー饅頭・・・」
なみ「キャッ・・ありがと!!で、なにがどうなったの??」
アキラ「あ、あれは悪夢や・・・。そう、あれは、取材が終わったあと、東京を満喫しよう思うて、まずは若者の街、渋谷に行ったんや。それが失敗やった・・・。街は若者に満ちあふれ、めちゃ活気があって、おおー!!とか驚いとったんや。もちろん、至る所でナンパしょるし、おいらも負けとられんなと見とったらや・・なんか、中学生らしき女の子が何人かの男に囲まれて、しつこそうにされよんねん。それがあんまりしつこいから、なんかこっちが腹立ってきて・・・。ちょっと友達を装って”おまえの友達か〜”とか言ったら女の子もなんとなくわかったみたいで、こっちにサササと来て・・・。まあ、関西弁が怖かったんか知らんけど、そいつらもサッサと行ってもうて・・・。まあ、気ぃつけや〜の一言を言っておいらもかっこよくそこを後にしたんや・・・・。」
なみ「おお!!さすが〜暴力占い師って言われてるだけあるね〜。」
アキラ「コラコラ!勝手に命名するなっちゅうに!まあ、それで、決まったとか思とったら・・・・ハイここがポイント!・・・そいつおいらの後チョコチョコチョコチョコず〜っとつけて来るんや。」
おさむ「ま、まさか・・・・。」
・・・バシッ・・・
アキラ「相手は中学生やっちゅうに!」
おさむ「イタッ・・僕はまだ何も言ってないのに・・・」
アキラ「だいたいわかるっちゅうに。ほんで、その後が最悪!!カラオケ行こうやボーリング行こうや、ゲーセン行こうや・・・。そいつ、田舎もんか知らんけど、そんなとこ全然行ったことないって・・・行くとこ行くとこずっと驚いとったわ。ほんで、あれは10、11時くらいかな、ほなそろそろ帰れってゆったんや。ほなら、まだいっぱい行きたいところある!!とかぬかしよって・・・。」
なみ「まさか・・・・。」
・・・バシッ・・・
なみ「痛〜」
アキラ「話は最後まで聞け!!なんか、その子一本抜けとるいうか、純粋というか、ようわからんけど今までに見たことないタイプでな・・・。おいらも、これはちょっとやばいなと思って強引にそいつから離れようとしたんや・・・。ところがどっこい、そやつ大泣きしよって・・・周りの奴はジロジロ見てくるし、にっちもさっちもいかんくて、一緒におらざるを得ん状態になったんや。」
なみ「それで、それで・・・。」
アキラ「それからは、夜景が見たいやファミレスに行きたいや、ああや、こうやで、結局カラオケボックスで2匹とも2時間ほど寝て、その後はまた、どこに行きたいや、あれがしたいやで・・・。どこからそんなエネルギーあるねんゆうくらい元気やったわ。1日中引っ張り回された後、そいつも疲れたと見えてカエルわ〜言い出して。もうその瞬間、心の中で万歳10唱したな。んで、まあ、一応そいつの言う駅まで送ってやってハイおしまい。最後にありがとう、また遊んでね、とか言われて・・・これが最後にもらった名刺や。」
なみ「ふ〜ん、かわいらしい名刺ね・・・”返得留 さき”ちゃんか・・。で、プリクラとかは撮らなかったの?」
アキラ「おお、撮った撮った・・・ちょっと待てよどこに入れたかな・・・。まあ、顔は強いて言うなら今テレビに映ってる子みたいな感じ・・・・・・・うわ!!!!!!奴がテレビに映っとる。おいらは、犯人やないで!!!!!!」
おさむ「えええええ!!!!どこかで聞いたことある名前だと思ったら・・この子と一緒にいたの!!!!さきちゃんと!!!彼女は作詞、作曲をこなす天才歌手として全世界が注目してるこだよ!!しかも、テレビ・ラジオ・雑誌にはほとんど出演しなくてごくごくごくまれに、コンサートを開いてるんだ。僕、一度だけ行ったことあるんだ・・・あれは、すごかった・・・・ええ!!本当にこの子!!?」
なみ「あれ?この名刺、テープで2枚くっついてるよ・・・うん?・・なんか、1枚目と2枚目の後ろにへんてこな落書きがしてある・・・なんだろこれ?・・・う〜ん・・・あ!もしかして・・・・・キャッ・・ニヒヒヒヒヒ・・・このもて男。ホラホラ見てみて・・・これを2枚横に並べてつなげると・・・文字ができるでしょ・・・。」
アキラ「初・・・恋・・・・か・・・も・・・・・・。初恋かも!?ケッ・・・おいらは中学生に興味はないね・・・・。」
なみ「あら?残念・・・今はね〜・・・でも、あと5年後にはこの子はいい女になるねぇ・・・・間違いない間違いない・・・。」
アキラ「え、マ、マジで・・・・・・。」
なみ「アハハハハハ・・・迷ってる迷ってる・・・アハハハハハハハ・・。」
アキラ「ケッ・・・そんなまで待てるかっちゅうに!ケッ・・・。」
おさむ「じゃ、じゃあ、こ、これぼくがもらってもいい・・・よね?・・・ハハハハ・・・そんな訳ないか・・・ハハハハハハ・・・・・。」
TV「それでは、10週連続トップ、さきちゃんの”片思い”どうぞー!!♪♪♪ららら〜♪♪」(つづく)

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