第94回(2/11) 〜チョコをあなたに〜   毎週月曜夜更新 なみ「そっか・・・あんなに仲よかったのにね・・・。」
ひろこ「うん・・・でも、2人で決めた事だから。」
なみ「後悔はないの・・・。」
ひろこ「うん・・・。このままつき合っていても2人ともダメになっちゃいそうで。」
なみ「・・・・。でも・・・。」
ひろこ「いいの・・・。なみさんには、ウジウジしている自分の背中を押してもらいたいの。」
なみ「わかったわ・・・。今は、何も考えず自分の夢だけに集中して。後々になってこの選択が正しかったって思えるように。がんばれ、ひろこちゃん!」
ひろこ「ありがとう・・・ヒッ・・ヒッ・・ヒック・・・ワ〜ン・・・ワ〜ン・・・なみさ〜ん・・ワ〜ン・・・。」
なみ「よしよし、いつもなみが応援してるから・・・よしよし・・・。じゃあ、このチョコはなみが責任を持って渡しておくから。」
ひろこ「グス・・ありがとうございます。このチョコだけは、いつも彼がおいしいおいしいって食べてくれてたから、どうしても渡しておきたくて・・・。これで最後になるけど・・・。」
なみ「・・・うん・・・わかった・・・グス・・・グス・・。」
・・・・・・・・・・
・・・次の日・・・
・・・・・・・・・・
はやと「オッス、なみちゃん元気!?」
なみ「コラ!元気じゃないわよ!!だいたい、なんであんないい彼女をふるのよ!!もう、はやとの事見損なったわよ!男って好き勝手に生きて、最後は夢だのなんだのって、自己中心になってさ!もう、頭にきた!今日こそは言わしてもらいますぅ!!」
はやと「ちょ、ちょっと・・・落ち着いて・・・」
なみ「お、落ち着いてですって。よくそんな事が言えるわね!もう5年もつき合って結婚も約束してたんでしょ。新婚旅行とか新居とか子供の事まで話してたじゃない!なみちゃんには、是非結婚式でてくれって。もう、だから男って嫌いなのよ。なみの彼だって、夢を追ってイギリスなんかに行っちゃってさ、そらね男を支えて上げるのが女の役目だけど、なみだって寂しいじゃないの!ウワ〜〜〜ン!!ウワ〜〜〜ン!!」
はやと「おいおい、なみちゃん、今日はどうしたのさ??」
ひろこ「なみちゃん、泣かないで。。はい、ハンカチ・・・。」
なみ「ありがとう。。ひろこちゃんはやっぱり優しいね・・・。どうしてこんないい子を手放しちゃう・・・・・・ええ!!!!!ひろこちゃん!!」
ひろこ「こんにちは!」
なみ「あ・・そうか・・・仲直りしたんだね・・・。よかった・・・。」
はやと「仲直り??なみちゃん何言ってるの?俺達、結婚決めたんだ。今日は、その報告と結婚式の招待状を渡しに来たんだよ。それが、やいのやいのと・・・。」
なみ「え・・・・???????」
ひろこ「ごめんね。なみさん。私いい役者になれるかしら?うふ。」
なみ「ハッ・・・・・ひ〜〜ろ〜〜こ〜〜・・・だ〜〜ま〜〜し〜〜た〜〜な〜〜・・・。」
ひろこ「うふふふふふ・・・だって、なみさんここんとこ元気なかったし。。しかも、ほら、よく考えてよ、こんないい彼いないし、私が役者になること応援してくれてるし・・・。うふ。」
なみ「グッ・・・見せつけよってからに。どうせいいですよーだ・・・。」
ひろこ「なみさ〜ん、怒らないでよ〜〜。」
・・・♪♪♪♪♪♪♪♪♪・・・
なみ「あ、ちょっと待って、携帯が・・・か〜え〜る〜んじゃ〜な〜〜い〜〜わ〜〜よ〜〜。だれだいったい、こんな仕事中に・・・もしもし、あ・・・・・・・なみ・・・・元気だよ・・・・。うん、うん・・・おいしかった?よかった・・・・・うん・・・うん・・・」
ひろこ「・・・きっと彼だね・・・・。」
はやと「そうみたいだね・・・。じゃあ、招待状だけおいて退散するか・・・。」
ひろこ「うん・・・。」
・・・ダダダダダダ・・・
なみ「うん・・・・・なみのことは心配せず、がんばってね・・・うん・・・うん・・・。」(つづく)

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