第105回(5/13) 〜修学旅行(前編)〜   毎週月曜夜更新

アキラ「あ〜眠い眠い。世間よりちょいと遅い連休も終わってもたし、後は仕事あるのみ。あ〜あ、盆休みが待ち通しな〜〜。」
みちよ「こんにちはっ。あ、アキラさんだ、アキラさんだ!!本物だ〜!わ〜い!!」
アキラ「?????」
みちよ「よかった、無事カエル占いに着けて。雑誌で見てからずっ〜と行きたいなって思ってたんですぅ。昨日、北海道から修学旅行でこちらに出てきました〜♪あ、私みちよっていいいます。」
アキラ「おお、そうか、そうか。おいらもちょっとした有名人やな〜。ええこっちゃええこっちゃ。」
みちよ「きゃーー!!関西弁だ!!きゃーー!!」
アキラ「おお、なんか都会の子じゃない愛らしさを感じるな〜。うんうん。占い師やっててよかった。ぐす。。それで、今日は何を占いたいんや?」
みちよ「あ、はい、私今好きな人がいるんです。それでね、この修学旅行中告白しようか迷ってて。この旅行ってさ、絶好のチャンスなんだけど、やっぱり勇気がでなくて。。」
アキラ「ふむ。」
みちよ「だから、アキラさんの占いの結果を聞いてから告白しようと思うの。」
アキラ「ふ〜ん・・・なるほどな。じゃあ、聞くけどもし、おいらの結果があかなんで、やめときって言ったらやめるんか?」
みちよ「はい。」
アキラ「ほっ・・、そうか、そうか。えらい、あっさりとしてるんやな。」
みちよ「だって、ダメってわかってて告白するのって嫌じゃない?でもね今回の告白はどの本を見たって95%の確率で大丈夫って書いてあるから。だから、アキラさんの結果で100%っていう言葉を聞きたいの。アキラさんの占いは超当たるって評判だから。」
アキラ「ふ〜ん・・・・・・。まあ、ええわ。占ったるわ。はい、じゃあここに座って。」
みちよ「はい!」
アキラ「ふむ・・・。ほな、いくで。ごんちゃっちゃっ。ケロケロらららのら〜。むむむむ・・・・でた・・・結果は、みちよちゃんのつきあう確率は・・・3%や・・・。」
みちよ「えっ・・・・?えっ?成功する確率が3%ってこと??」
アキラ「残念ながら・・・・・。」
みちよ「だって・・・だって・・・他の本には・・・。」
アキラ「みちよちゃんが何を信じようと勝ってやけど、おいらの結果はこう出たんや・・・。」
みちよ「うそっ!!だって、だって、私、私、ずっとかー君の事好きだったんだよ。ようやくようやくチャンスが来たんだもん。私、私・・・しっく・・しっく・・私かー君の彼女になりたいよーわ〜んわ〜ん・・・わ〜ん・・・。」
アキラ「そんなんゆわれたかてな・・・。」
みちよ「わ〜ん、わ〜ん。。。」
・・・10分後・・・
みちよ「ぐす・・・わ、私もう戻らなきゃ・・・。ありがとうございました・・・。」
アキラ「・・・・・・・・・・。」(つづく)

・・・あれから1週間・・・
アキラ「はあ〜ええ天気やな〜。日も長くなってきたし、夏ですね〜。」
・・・ドタドタドタ・・・
なみ「アキラ〜手紙がきてるわよ〜。」
アキラ「む。ごくろう。何々”え〜はいけい アキラさん。この前の修学旅行で、大変お世話になりました。みちよです。覚えていますか?あのときは、占いの結果にショックを受け、きちんとしたお礼も言えずごめんなさい。お金も払っていなかったので一緒に送ります。今、私はというと、念願の彼氏ができ、毎日をとても楽しく過ごしています・・・といっても知ってますよね・・・。全部彼から聞きました。あの後、私を心配して尾行してきてくれたことや、彼と会って、私の事をどう思うか聞いてくれた事。また、アキラさんが、3%の確率ってウソをついたのは、占いを信じすぎていた私に対するちょっぴり厳しい愛のむちだったのですね。」
なみ「うん?うそ?愛のむち?なんだい?」
アキラ「関係ない関係ない、、ええっと・・”本当にいろいろなことをアキラさんから教わりました。今回の告白を機にあまり占いに興味がなくなっちゃいました。今までの人生、自分の決断を占いや他の人に頼りっぱなしだった気がします。でも、今回はアキラさんの占いにもくじけずがんばって告白しました!!(実は、超自暴自棄になってたんだけどね・・・)結果は、上手くいって、初めて自分で何かを手に入れたような気がしました(おおげさかな〜?)。だけど、とってもうれしくって、こんなに満足感を得たことは今までありません。これからは、もっと自分に自信をもって自分の判断で行動していきたいと思います。あ、心配しないで下さい、アキラさんの占いは大好きだから。それでは、アキラさんもお体に気をつけてがんばってくださいね〜(^^)  p.s カエル占いの前に、”この占いあたらない!!”って落書きをしたのは私です・・・。ごめんなさい・・・。また会いに行ったとき謝りますね。   らぶ みちよ”」
なみ「ふ〜ん・・・よくおもてだこと。」
アキラ「まあな・・。そうか、みちよちゃんよかったな〜。ま、占い師が言うんも何やけど、しょせんは占いやからな〜。ええように活用してもらいたいもんや。」
なみ「そうだね・・・。あ、それはそうと、そのお金はこっちにちょうだいね。ちゃんと月末に給料として払ってるんだからね。」
アキラ「グッ・・、相変わらずよう見とるな・・・。なみみたいな嫁さんおったら安心やけど、嫌やな〜。」
なみ「嫌は余計なのよ、嫌は。心配しないで・・あいはもっときちんとしてるから。」
アキラ「ふ〜・・・独身貴族か手料理か・・・男の悩みどころやな〜。」(つづく)

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