第113回(7/15) 〜台風は恋の予感〜   毎週月曜夜更新

なおき「おはようございまーす。」
アキラ「お、なおきやん。あれ?なんでここにおるん?学校は?」
なおき「今日は、台風警報が出て休みなんです。朝の5時から起きて台風情報見てたから眠いんですけどね〜。」
アキラ「あははは。ほな、家で寝てたらええがな。第一休校なんは家で待機しておくためやろ。」
なおき「まあね。そうなんですけど、なんかもったいなくって。まだ雨も降ってないし、台風の日ってワクワクするんですよ。」
アキラ「ふ〜ん、わからないでもないが、おいらはちょいとやる事があるんや。今日は店終い。」
なおき「え〜何するんですか〜?せっかく来たのに・・・。」
アキラ「ちょいと雨戸を直すんや。台風で飛ばされたらえらいことやからな。」
なおき「え〜、じゃあ、俺も手伝っていいですか?」
アキラ「相変わらずもの好きやっちゃな〜。バイト代は出んで。」
なおき「やった〜。家にいてもつまらないし・・・寂しいし・・・。」
アキラ「よっしゃ、ほな表出よか〜。」
・・・ビュ〜〜〜〜!・・・・
アキラ「うわ〜!えらい風や〜。早いところ直さなあかん。」
なおき「きもっちいい〜。やっぱ風ですね。風!風よ〜吹け〜♪どんどん吹け〜♪うお〜〜!!」
アキラ「あかん、あいつ頭やられとる。おいらだけでやるしかないな・・・。」
なおき「あ!アキラさん、アキラさん!!」
アキラ「なんや!?どないした!?」
なおき「女子高生が来ました!」
アキラ「何!?どこや?」
なおき「ほら、あそこあそこ。」
アキラ「あ、京香と愛理やないか。」
なおき「うわ〜かわいい子達だな〜。」
京香「アキラさん、おはようございまーす。」
アキラ「おはよ。」
京香「もう、聞いて下さいよ〜。内らの学校、1時間目だけあったんですよ〜。それなら、はじめっから休校にしろって。ねぇ〜。」
愛理「そうそう、教師らってバカばっか。」
アキラ「まあまあ、そんな事言わんと、おまえらも早帰りや〜。」
京香「は〜い。じゃあね〜。」
・・・ダダダダダダ・・・
アキラ「おーい、なおきー!そこの金づち取って〜!お〜い!なおき〜。こらー!!」
なおき「・・・・・・・・・・・・・」
アキラ「あかん、一目惚れモードやな。若い奴はええな〜。よいっしょ。おいらは仕事仕事。」
・・・トントンカンカン・・・
アキラ「ふ〜・・・ようやく直った。これで大丈夫。お〜い、小さい雨も降って来たし中に入るで〜。」
なおき「・・・・・・・。」
アキラ「はあ〜・・・なんや、この前失恋した時、もう恋なんてせんって言ってたんやなかったっけ?」
なおき「台風の日って好きなんですよ・・・。いつも何かが起こりそうで・・・。うおーーーー!!俺は新しい恋をするぞーーーー!!!」
アキラ「はあ・・・ええな〜若い奴は・・・。まあ、中入ろ・・ただで占ったるわ。。」(つづく)

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