第126回(10/14) 〜 歳とって 前編〜    毎週月曜夜更新   -バックナンバー-

なお子「こんにちは〜。ヨーイヤサー。エエ〜ンヤサ〜。」
アキラ「お、なお子ちゃんやん。いきなりテンション高いな。」
なお子「昨日ね、地域のお祭りがあったんだ。楽しくて楽しくて。」
アキラ「そっか、そっか。祭りは楽しいな。」
なお子「うん、とっても。日頃のストレスも解消になるしね。久しぶりの友達にもいっぱい会えるし。」
アキラ「そうやな。祭りが盛んな地域は、祭りが同窓会みたいなもんやもんな。地元の友達ゆうんはあんまり変わらんからな〜。」
なお子「そうだね・・・と、いつもはそう思ってたんだけど・・・。」
アキラ「な、なんや?」
なお子「私ってもう23歳でしょ。だから・・・。」
アキラ「なるほど。結婚か・・・。」
なお子「そうなの〜〜〜。ええ!いつの間に!!っていう友達が結構いたりして・・。子連れで来てる人もいたわ。まだ若い若いって思ってたんだけど、もうそんな歳かって・・・。」
アキラ「わかる〜〜。おいらもそうやわ。いつの間にか結婚してもおかしない時期になってもたわ。なお子ちゃんの気持ちは超わかる。気持ちの上では10代なんやけどな。おっと、そんな言う事が歳言った証拠やな。」
なお子「はあ〜〜〜。でも、男の人っていいじゃない。別に30になっても40になっても結婚できるんだし。女なんて25歳すぎると厳しいっていうじゃない。」
アキラ「ま、25歳いうんはちょっと早いわ・・・。しかし、そういう意味では女の子は損やなと思うわな、実際のはなし。」
なお子「気持ちばっかりが焦っちゃって。」
アキラ「そうやな・・・。」
・・・ガラガラガラ・・・
なみ「わかるわかる、わかるわ、なお子ちゃん!」
アキラ「な、なんや、なみ!急に入ってきて!」(つづく) 第127回(10/21) 〜 歳とって 中編〜    毎週月曜夜更新   -バックナンバー-

アキラ「な、なんや急に・・・。」
なみ「わかるわ〜。本当にわかるわ〜。私もね、若い若いって思ってる内にいつの間にか20代も半ば。歳だけとっていくって感じでね。お肌の質感もちょっと変わってきたし、あれ、こんな所にシミがあったっけ?ってことがよく続くのよね〜〜。毎日鏡見るのが恐いわよ。その点男っていいわよね。しわができたとしても、男の渋みがでるし、30になろうが40になろうが結婚できるもんね。」
アキラ「あほか!男やったって悩みがあるんや。例えば、最近抜け毛が気になるとか・・・。」
なみ「はあ〜〜別にハゲてようと、渋い人は渋いの。ほら、ショーンコネリーとかブルースウィルスとか。とにかく男は得なの・・・・・・・って昔は思ってたんだ。でもね、実は歳をとることはそんなに悪くないじゃないかなって思ってきたんだ。どんなきれいな花でもやっぱり枯れちゃうんだよ・・・。神様はどうしてこんなきれいなものを永遠咲かせておくようにしなかったのかな・・って考えちゃうんだよね・・・。でね、考えて考えてようやく答えが出たの。それはね・・・。」
なお子「それは・・・・・。」
なみ「あ!なみお客さん待たせてるんだった!あまりにもなお子ちゃんが昔の私みたいだったから、ついつい話に乗っちゃって・・・。ごめんね、邪魔して。じゃね〜〜。」
なお子「あ、なみさん!待って!!その答えは!?」
なみ「ふふふふ・・・・。それはなお子ちゃんへの宿題。がんばって考えてみてね。」
・・・ダダダダダダ・・・
なお子「も〜〜う・・、なみさんの意地悪ぅ〜〜。」
アキラ「ふ〜ん・・・。」
なお子「どうしたの?アキラさん。」
アキラ「なみもなかなか言うようになってきたな〜と思ってさ。ええ歳のとり方してるやん・・・。」
なお子「???」
アキラ「いや、別になんでもないで。なお子ちゃん、えらい宿題もらってもたな〜。」
なお子「どうして花が枯れちゃうのか・・・。全然わかんな〜い・・・。どうせ聞きにいってもなみさん教えてくれないんだろうな・・・。」(つづく) 第127回(10/21) 〜 歳とって 中編〜    毎週月曜夜更新

アキラ「な、なんや急に・・・。」
なみ「わかるわ〜。本当にわかるわ〜。私もね、若い若いって思ってる内にいつの間にか20代も半ば。歳だけとっていくって感じでね。お肌の質感もちょっと変わってきたし、あれ、こんな所にシミがあったっけ?ってことがよく続くのよね〜〜。毎日鏡見るのが恐いわよ。その点男っていいわよね。しわができたとしても、男の渋みがでるし、30になろうが40になろうが結婚できるもんね。」
アキラ「あほか!男やったって悩みがあるんや。例えば、最近抜け毛が気になるとか・・・。」
なみ「はあ〜〜別にハゲてようと、渋い人は渋いの。ほら、ショーンコネリーとかブルースウィルスとか。とにかく男は得なの・・・・・・・って昔は思ってたんだ。でもね、実は歳をとることはそんなに悪くないじゃないかなって思ってきたんだ。どんなきれいな花でもやっぱり枯れちゃうんだよ・・・。神様はどうしてこんなきれいなものを永遠咲かせておくようにしなかったのかな・・って考えちゃうんだよね・・・。でね、考えて考えてようやく答えが出たの。それはね・・・。」
なお子「それは・・・・・。」
なみ「あ!なみお客さん待たせてるんだった!あまりにもなお子ちゃんが昔の私みたいだったから、ついつい話に乗っちゃって・・・。ごめんね、邪魔して。じゃね〜〜。」
なお子「あ、なみさん!待って!!その答えは!?」
なみ「ふふふふ・・・・。それはなお子ちゃんへの宿題。がんばって考えてみてね。」
・・・ダダダダダダ・・・
なお子「も〜〜う・・、なみさんの意地悪ぅ〜〜。」
アキラ「ふ〜ん・・・。」
なお子「どうしたの?アキラさん。」
アキラ「なみもなかなか言うようになってきたな〜と思ってさ。ええ歳のとり方してるやん・・・。」
なお子「???」
アキラ「いや、別になんでもないで。なお子ちゃん、えらい宿題もらってもたな〜。」
なお子「どうして花が枯れちゃうのか・・・。全然わかんな〜い・・・。どうせ聞きにいってもなみさん教えてくれないんだろうな・・・。」(つづく)

第128回(10/28) 〜 歳とって 後編〜    毎週月曜夜更新

アキラ「ふむ、なんで花は枯れるかか・・・。」
なお子「なんでだろ?お花なんてずっと咲いてたらきれいでいいと思うのに・・・。」
アキラ「まあな。でも、枯れるってわかってるからこそ美しいかもな。桜なんて春のほんの一時しか咲かへんから、あれだけ花見に賑わうんちゃうかな。年柄年中桜が咲いてたらなんもめでたないもんな。」
なお子「ああ〜そっか、そんな考え方もあるんだね。」
アキラ「花が散った後には、実がいっぱいなってたくさんの生命に恩恵を与えてくれるし。」
なお子「わ〜アキラさんってすごーい。」
アキラ「おお、そうかそうか。うむ、花が何故かれるかを女の子が歳をとるに当てはめるとやな・・・。」
なお子「当てはめると・・・。」
アキラ「・・・・・・・・・。ええっと、歳をとってやな、自分の美しさは減っていくけど、得たものを周りに伝えてやな・・・。その・・・、あの・・・・、ええっと・・・。」
なお子「?????」
アキラ「その、あの、ほら、あれや、援助交際してる女子高生おるやろ。あいつらは、自分の価値をよう知ってるんや。制服着られる時が一番もてるってことをよう知ってるんや・・・。」
なお子「・・・・。私に援交すすめてるの??」
アキラ「あほか!そんな事あるか!あかん、おいらでは答え出すのは無理や。・・・・・。難しい問題やわ・・・。ま、言えることは、歳をとるのは、自然っていうことや。無理して歳ごまかしたり、過去に栄光を求めたり、若さを妬んだり、そんな事はする必要ないんや。みんな平等に歳おいていくんやから、そんな暇があれば、かっこいい歳のとり方を考えた方がはるかに上やろうな。若さを保つっていうんじゃなくてかっこよく歳をとるってことな。」
なお子「ふ〜ん・・・。なんだか、わかったようなわからないような・・・。かっこよく歳をとるか・・・。私には当分できそうになや・・・。」(つづく)

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