第132回(11/25) 〜小さな失敗 〜    毎週月曜夜更新

アキラ「ふむ・・・5年なー・・・。人生何が起こるかわからん。」
たけお「はい・・・。全くその通りです・・・。こんな事夢にも思ってませんでした・・・。」
アキラ「確かに、5年もつき合ってるとお互いが空気みたいな存在になってるからな。それがよい場合もあるし、悪い場合もある。刺激がなくなるし、悪い意味で安心してしまうから、放っておいてもっていう気持ちがな・・・。」
たけお「おっしゃる通りです・・・。ちょっと、というか、かなり油断してました・・・。あまり電話もしないし、メールも時々返すだけで。最近、トルネコの冒険にはまっちゃって、ないがしろにしてました・・・。こうなって、初めて気づくんですね・・・。俺ってバカだな・・って・・・。」
アキラ「ふむ・・・ま、たけおに限らず全ての人間はそうなんやけどな・・・。ハインリッヒの法則ってしってるか??」
たけお「アインリッヒ??」
アキラ「アインちゃうちゃう、ハインリッヒ。失敗の法則なんやけど、1つの失敗には、29の小さな失敗が隠れてるんや。さらに、その小さな失敗にもそれぞれ29のさらに小さい失敗が隠されてるっていう法則なんやけどな。」
たけお「へえ・・・・。」
アキラ「今からは、ちょっと辛いかもしらんけど、2人で何で別れたか原因考えてみようか・・・。」
たけお「はい・・・。」
アキラ「ほな、思いつく限り言ってみ。おいらが書いていくわ。」
たけお「はい・・・。ええっと、電話の相手をあまりしてない、ゲームにはまってた、プレゼントをあげてない、メールの返信が短い、デートはいつも俺の家、新しい服やカバンを見ても誉めて上げてない、友達と遊ぶのを優先した、相手の趣味(映画やミュージカル)につき合って上げてない、ご飯はいつもファミレス、自分からは話題をださない、くどくどくどくど・・・・・・。」
アキラ「ふむふむ、こんなもんか。ええっと、ひぃ、ふぅ、み、よ、・・・・おお、21個もあるやないか。まあ、これやったら別れられてもしゃあない。あ、すまんすまん。ついつい。」
たけお「いえ、いいんです。自分でも、正直いって驚きました。こんなの我慢してる方がおかしいですよね。。」
アキラ「うむ、そうやな・・・・。おっとまたや。ご、ごほん。人とつき合うゆう事は人生の中で一番難しいことなんやな。つき合った初めのままでいられたらなってどれだけ思ったことか。たけおもそうやろ。初めは、毎日が楽しくて楽しくて、何気ない仕草がどれだけかわいくみえたか。思い出してみ。彼女の笑顔がどれだけ価値あったか。」
たけお「ぐすっ・・・。」
アキラ「恋が愛に変わって行き、愛は日常になっていく。日常ゆうんは、ええ意味でも悪意味でも初めの頃の情熱には遠く及ばん。でもな、この日常程すばらしいものはないんや。恋してる内なんて、単に舞い上がってもてるだけやろ。ホンマに、その人をみることができるのは、日常になってからなんや。おっと思わず語ってもうたが、この紙に書いてあるのが、自分の正体や。こんな自分って自分で知ってた?」
たけお「いえ・・・。なんていうか、その自分の理想とはかけはなれてますね・・・。」
アキラ「そうやな・・・。でも、これがホンマの自分の姿なんや。まずは、自分を知って認めることが大切なんや。それでようやく次の対策が打てるんや。」
たけお「はい・・・。」
アキラ「この失敗をどうとらえるかは、自分次第やからな。考え方によっては、自分を気づくチャンスであり、失敗とはいえんかもしれん。ハインリッヒの法則って言ったらやろ。これは、小さな失敗を1つでも2つでも見つけて直して行けば、大きな失敗はおこらんって言う教訓を含んでるんや。もちろん恋にも同じ事がいえるから。よーく頭冷やして考えな・・。ほんで次やる事はわかってるな。誠意を込めて自分の感じた事を彼女に話してみ。失敗は小さい程簡単に直るもんやからな。。」(つづく) 戻る