第137回(1/13) 〜 熱き2003年〜    毎週月曜夜更新   

・・・ガララララ・・・
おさむ「あけましておめでとうございます。」
なみ「あ、お帰りなさい〜。あけましておめでとうございます。」
おさむ「と、言ってももう1週間以上過ぎてるんだけどね。」
なみ「今年は、31日まで働いてたからね〜。あ、いけない、去年のことだった。ついに休みも終わっちゃっうね。明日から仕事だから、がんばらなくちゃ。」
おさむ「うん、そうだね。田舎でゆっくりとできたし、今年も仕事に彼女作りにがんばるぞ〜〜。あれ?アキラはまだ帰ってきてないの?」
なみ「さっき、駅から電話あったからもうすぐ帰ってくるんじゃない。寒かったでしょ。熱いお茶をちょうど入れたところなの。」
おさむ「いつも気が利くね〜〜。じゃあ、頂いちゃおうかな。」
・・・ガラガラガラ・・
おさむ「あ、帰ってきた。」
アキラ「帰ったぞー。」
おさむ「おかえりなさい。」
なみ「おかえり〜。」
アキラ「お、みんな玄関まで出迎えてくれて悪いな。あけおめ。さくおせ。ことよろ。」
おさむ「さくおせ???」
アキラ「昨年もお世話になりましたの略や。今時、常識やで。」
おさむ「え?なみちゃん聞いたことある??」
なみ「そんな言葉初めてだよ。ちょっと略しすぎじゃない。もう若者じゃないんだし、言葉使いはしっかりとね。ささ、中に入って入って。」
・・・ダダダダダ・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
アキラ「プハ〜、茶が上手いな〜。実家も落ち着くけど、ここも落ち着くな〜。」
おさむ「ほんとだね〜。なみちゃんがいてくれてよかったよ。最初なんて、お茶入れるのも、僕とアキラのじゃんけんだったもんね。」
なみ「あら?そうだったの?じゃ、これからそうする??」
おさむ「え?本当に・・・」
なみ「ウフフフ・・冗談よ。そんな教育されていないしね。」
アキラ「ううう・・・ええやっちゃ。ホンマ、二十歳の女どもになみの爪の垢を煎じて飲ませたいわ。」
なみ「もう、大げさなんだから。。二十歳といえば、今日って成人式だよね。すっかり忘れてたわ。なみもあれから・・・ふ〜・・数えたらため息がでちゃう。」
アキラ「うむ、気持ちはわかるが、歳をとることはそんなに悪いことちゃうで。歳とると味がでるからな。なみの味はなかなかでんからな。」
おさむ「そうだよ。女は、27歳超えてからが勝負だよ。」
なみ「励まされてるんだか、なんだかよくわからないけど、こればっかりは仕方ないもんね。前向きにがんばるわ。」
おさむ「そうだね〜。」
・・・[TV]
本日の成人式は各地で荒れることなく無事終わりました・・・
アキラ「ほう、それはちょいと残念やな。」
おさむ「よかったじゃない。これが普通なんだけどね。。」
なみ「本当本当。その事で成人式がとりやめになっちゃったら、後の子達がかわいそうだもんね。」
アキラ「ほんま、あいつらはアホやで。結局最後は、市長の所に謝罪しに行きよったんやからな。初めからやるなっちゅうにな。ま、エネルギーがありあまっとるやろ。話してる最中にピコピコメールしてる奴よりかは、ええかもしらんけどな。エネルギーの使い方がわからんのやろうな。」
なみ「まあね〜。いい大学に入って、いい企業に入るっていう価値感が崩れちゃったからね。親も何が正しいかわからないから、教育できないんだよ。」
おさむ「教育か。僕は子供を教える自信なんて全然ないや。どうして勉強しなくちゃいけないの?って聞かれたらどうしようなんて思っちゃうよ。」
なみ「そうだね・・・。どう答えたらいいんだろう。。」
アキラ「あほか!そんな頼りげない事言うとるから、子供らも親の隙をついて好き勝手やるんやないか!ぷはっ、このジョークおもろいな。」
・・・シ〜ン・・・
アキラ「ご、ごほん。まあええわ。そんな時は、こう答えるんや。”多くの人に必要としてもらうため!!”やと。人間1人では生きていかれん。天才中田もイチローも、ノーベル賞取った田中さんも例外やない。奴らはコツコツ技術を磨いて、1人で生きていけそうなタイプやけど、やっぱり人に必要とされとるから頑張れるんや。プロ選手やったらどれだけ多くの観衆を魅了できるかが全てやし、田中さんも病気を治したいって思ったからああいう装置を作ったんや。その過程での発見がノーベルのきっかけになったんやけどな。そら、人に必要とされんて惨めやで。おいららもがんばれるんは、みんなここに来てくれるからや。そうやろ。」
おさむ・なみ「はい。」
アキラ「他の例ではホームページ作りもそうや。がんばって完成させて初めの内は更新するけど、人が来んようになったらほったらかしになるやろ。もし、これでようさん人が来てくれたら、さらにがんばろう思って、勉強するやな。要するに、学校の勉強もそうやけど、家事を覚えたり、英語覚えたりするんは、自分のため=人に必要としてもらうためなんや。親の事を考えてみ。自信ない態度なんてあんまみたことないやろ。やっぱり頼りがいがあって、今でもかなわんって思うからな。実際には、不安はようさんあると思うんや。でも、おいららの前ではそんな絶対みせへん。ほなおいららも安心して親の言うことが聞けるんや。わかったか!おいららは、人を励ます職業柄これを目指さなあかん。迷った時は原点に帰れ。損得より、後味がいいか悪いかで考えるんや。よし!!今年一年がんばるぞ!!」
おさむ・なみ「おー!!」(つづく)
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