第138回(1/20) 〜どうせなら一流 〜    毎週月曜夜更新   

アキラ「ドラコニットの話知ってるか?」
おさむ「ドラゴンニット?」
アキラ「ちゃうちゃう、ドラコニットや。なんや、そんなんも知らんのかいな。ドラコニットってゆうたらめちゃ有名な話やないか。」
おさむ「へえ〜・・・聞いたことないや。いったいどんな話なの?」
アキラ「ドラコニットゆうちっちゃいモンスターがおってな、どうしてもドラゴンになりたいや。ドラゴンになるには、ただ一つの方法があってな、常にドラゴンになりたいって思う事なんや。」
おさむ「ほ〜う。」
アキラ「簡単そうな事やけど、これがなかなか難しくてな、一度でもドラゴンになれへんかも・・・って思たら最後、一生ドラコニットのままなんや。」
おさむ「へえ〜〜。で、最後はどうなるの?」
アキラ「そりゃドラゴンになるんやないか。」
おさむ「面白そうな話だね。さっそく読んでみるよ。ドラコニットね。」
アキラ「うむ。ようその話を職業とだぶらせて聞くんやけどな。どんな仕事に就いても上を目指さなあかんゆうてな。で、上に行ける唯一の方法ゆんが、強い思いつまり”思想”なんや。」
おさむ「思想ね・・・。」
アキラ「上に行けば行くほど、適当なごまかしではきかんし、かならずなる、できるって思う事が大切なんや。憧れの職業の占い師でも、漫画家でもそうや。偽物なら何万といるけど、本物はそうそうおらんやろ。違いはゆうたら、本気か本気じゃないか、自分の考えをもってるか、持ってないかだけや。ちなみに漫画家になりたいとするやろ。」
おさむ「うん。」
アキラ「でも、その中で漫画を書き上げて完成させた奴なんて1割ほどや。さらに、2作品、3作品と続けて書いてる奴なんてそのまた1割程やろ。これで競争相手もぐんと減るんや。」
おさむ「なるほど、漫画家になりたいと思う人が10万人いるとしても本当の競争相手は千人程度なんだね。」
アキラ「その通り。恋でも同じや。なんも考えてなかったら小さい恋で満足してそれで終わってしまうんや。なんでこんな人と結婚したんやろってな。恋にも思想ゆうもんをもたなあかん。これだけはゆずれへんっていう思想をな。例えば、料理のできる人しかつき合わんとか、スタイルのいい人しかつき合わんとか、3回振ってもアタックしてくる人しかつき合わんとか。やけどな、それだけの思想持とうと思ったら自分もやっぱりそれだけの物を持っておかんとあかんのや。つまり、相手に妥協したくなかったら自分にも妥協するなってことやな。」
おさむ「なるほど・・・・。奥が深いね・・・。」
アキラ「うむ。」
・・・ピラピラピラリン♪・・・
アキラ「お、メル友のかおりんからや。仕事おつかれ〜。今日も一日ご苦労様・・と。また後でメールします・・・。ふむふむ・・・。うん?なんやその目は??アホか!おいらの思想は、小さな恋を楽しむなんや。思想は人それぞれ。おさむも立派な思想を持てよ。ハハハハハハ。」
おさむ「まったく・・・・・」(つづく) 戻る