第139回(2/3) 〜 走りながら考える〜    毎週月曜夜更新  

アキラ「ぎゃはははははは!!!この番組最高やな。ぎゃははは!!」
おさむ「うわ、またテレビみてる。なんかここんところずっとテレビ独占してない?」
アキラ「そうか〜〜。ま、堅い事言うな、ぎゃはははは!!」
おさむ「3ヶ月前は、テレビは悪の根元みたいな事言ってたじゃない。テレビなんて見ても見なくても別に何も影響しないって。せいぜい、次の日友達とのちょっとした会話に参加できないくらいだって。テレビは、ほとんどが時間潰しだって。」
アキラ「う〜む、そんな事も言ってたような・・・。」
おさむ「何かストレスでも溜まってるの??」
アキラ「いや別に・・・。」
おさむ「ふ〜ん・・・。でも、今までテレビはニュースしか見てなかったじゃない。」
アキラ「そう言われれば・・・。確かに、最近テレビ見る時間が多なった気がする。。なんでやろ。。」
おさむ「さあ・・・。」
アキラ「まてよ、そいう時は、相談するんが一番や。おさむ、相談相手になってくれ。」
おさむ「いいよ。」
アキラ「よし、まずは、1年前のおいらの事を思い浮かべよう。確か、テレビなんて見る間も惜しんで勉強してたな。」
おさむ「うん。」
アキラ「カエルコーディネーター2級の勉強や。そうや、そうや。そのかいあって、受かったんや。」
おさむ「そうそう。あれを一発で合格するなんてたいしたもんだよ。」
アキラ「ほんで、次に目指したんは、公認カエル士や。あれは難しかった。」
おさむ「なんてたって合格率3%の難関だもんね。」
アキラ「うむ。それは見事に落ちた。やっぱり2,3ヶ月やったところであかんな〜ゆうて、本気でそれを勉強するか、他のを受けるか迷ったんや。」
おさむ「そうそう悩んでたね。」
アキラ「で、いろいろ考えるうちに資格なんかとるよりももっと世の中大事な事やるやろって急に思い立って、資格の勉強なんて無駄ちゃうかって思い始めたんや。要するに、実力があればええわけやからな。」
おさむ「確かにね・・・」
アキラ「はは〜ん、なるほど、結局、何するわけでもなく、目標を見失って、堕落の一途をたどったか。ふむ。おいらもまだまだや。おさむ、ありがとう!あやうく、負け組になるところやった。」
おさむ「えらく早い解決だね・・・。ま、とりあえずよかったよかった。」
アキラ「でも、待てよ・・。負け組って何や?」
おさむ「えっ??う〜ん・・・急に言われてもね。。」
アキラ「一生懸命勉強して、花形産業についてもすぐに落ち目や。石炭産業、石油産業、鉄鋼産業、ほんで今はITのバブルも弾け、ITも落ち目や。10年前は、NTTドコモゆうたらNTTの中での左遷場所やったんや。そこにとばされたらもう終わりってな。ところがどっこい今や立場は逆転。ドコモにおったら屈辱をバネにがんばったってドラマがあるけど、NTTで普通にがんばってる人なんて厳しいでな。結局の話、何がええんや・・・って悩んでやる気無くしてた気がする。」
おさむ「何かアキラらしくないね。だって、アキラはいつも”走りながら考えろ”って言ってだじゃない。考えても始まらない事だってあるんだよ。そうでしょ。何だってやってみなきゃ始まらないって。結果は重要かもしれないけど、人が感動するのは過程だって。スポーツだって、試験だってそうでしょ。何でも初めから楽しい事はないって。続ける内に楽しくなってくるんだって。どうせ勉強しても、先は見えてるんだ、いつ潰れる会社で一生懸命やったってしょうがないさって言う人にいつも説教してたじゃない。恋もそうだよ。告白の結果なんかより、それまで自分がしたことや考えた事、感じた事が大切だって。それが何よりも宝物だって。まずは、やってみてから考えるでいいんじゃない。」
アキラ「おさむ・・・・・・・・はい、なみOK!!!」
なみ「はーい、ばっちり撮れたからね〜〜。」
おさむ「???????????????」
アキラ「いや〜、さすがおさむやな。おいらの目に狂いはない!!うむ!」
おさむ「ええ?????」
なみ「ごめんね〜、おさむ。今ね、町のやる気君を探せ!っていう企画を商店街の人たちがやっててね。それに応募しようと思ってるの。なんと、1等はアンマ機!!あれって結構高いじゃない。私たちがやってもインパクとに欠けちゃうから〜ここはおさむにがんばってもらわなきゃって思ってたの。もう、ばっちり!!!これならいけるわ!!」
おさむ「え??????じゃあ、アキラは・・・?テレビは・・?落ち込んでたのは・・・?」
アキラ「ここまでの道のりは長かった。敵をだますには味方からっていうやろ。うん?おいらがやる気なくしてテレビを?アホか!テレビなんて何時間も見るもんやない!ピンポイントで見て、即座に消すんや。そやないと、あれほど恐ろしいもんはないからな。よし!これでおいらの任務は完了した!!!早速応募の文章にとりかかるで。うおー、やるぞー!!!」
なみ「おう!!!」
おさむ「ふう〜〜、何か熱く語ってバカみたい・・・。でも、何故か一緒にいるとこっちまで楽しくなっちゃうんだよね。よーし、僕もがんばって考えるぞーー!!」(つづく) 戻る