第145回(3/31) 〜 恋を科学する 前編〜    毎週月曜夜更新   

なみ「この題名あんまり好きじゃなーい。」
おさむ「どれどれ?」
なみ「この雑誌。」
おさむ「へえ〜、恋を科学するか。。ちょっと見てみたいかも。」
なみ「あれ?これっておさむのじゃないの?と、いうことは・・・。」
・・ダダダダダダ・・・
アキラ「ついに4月やな。4月!!おいららの活動時期がきた!!小さいは〜る♪小さい春♪小さいはーるみつけた〜〜♪」
なみ「秋だっつうの。」
アキラ「うん?なんや、おいらの買った雑誌に興味あるんか?なんなら、内容をかいつまんで教えたるで。熟読したから。」
なみ「私いい。だって、」
アキラ「待て、その先はおいらが言う。私いい、だって、恋っていうのはね、科学や数値なんかで測れるものじゃないと思うんだ。好きっていう感情や恋する気持ちってもっと神秘的で、美しくて、そして、そして・・・」
おさむ「プハッ!似てるーー。あははは・・・・はっ・・・ごめん、なみちゃん。。」
アキラ「わかるで、なみの言わんとする事はわかる。確かに、恋を科学やらなんやらで、丸め込めるなんて不可能やし、ナンセンスや。恋は理屈で楽しむもんやないからな。しかしやで、こういう事を知りたくないか?何で初めはあんなにドキドキしてたのに、今じゃ何もときめかないとか、一生愛するって誓ったのに、他の人が気になったりとか・・・。この時一体、人の脳ってどうなってるんやろとか。まだまだあるで〜。」
なみ「う・・・・」
アキラ「ま、無理にとは言わんけどな。お、おさむは、興味ある目をしてるな。よし、ほなら、別室でゆっくり話そか。」
おさむ「うん。」
なみ「まあまあ、お二人さん、熱いお茶でも入れますから、ゆっくりしておくんなさい。」
アキラ「うむ。よきにはからえ。」(つづく) 第146回(4/7) 〜 恋を科学する 後編〜    毎週月曜夜更新   

アキラ「まず、知ってると思うが、感情っちゅうんはホルモンで操られてるんや。例えば、悪口を言われた時、ムカッってるするのもそいうホルモンが分泌されてるし、悲しくなるのも、悲しくなるホルモンが分泌されとる。恋してる時も然り。会う度に好きになっていくっていうセリフはよく聞くけど、あれもホルモンが分泌されてるんや。」
おさむ「へえ〜。」
アキラ「全部が解明できたわけじゃないんやけど、好ましい異性に会うと、エンドルフィンゆうのが分泌されるんや。これは、トキメキ感を与える物質や。他にもPEAと呼ばれる恋のホルモンやらなんやらで、恋するあの何ともいわれんドキドキ感を作り出してるんや。もちろん快感もそうや。」
なみ「なるほどー。脳では、そんな複雑な事が起こってるのね〜。」
アキラ「うむ。これらの進化は、生物が発展していく過程で生み出されたんや。脳ははかりしれん。」
おさむ「すごいな〜。誰がいったいそんなの考えだしたんだろう。。」
アキラ「神のみぞ知るっちゅう事やな。」
おさむ「そうだね・・。」
アキラ「あ、まだあるわ。なぜトキメキ感がだんだんなくなっていくか。いわゆるマンネリ状態。」
おさむ「うんうん、興味あるね。」
アキラ「これも、同じようにホルモンが作用してるんやけどな。初めは、さっきいったものがようさん出てるんやけど、徐々に少なくなっていくから、トキメキ感がなくなっていくんや。しかしやで、ここからまたちがう”セロトニン”ゆうのがじわじわと流れ出してくるんや。」
なみ「セロトニン??」
アキラ「そうや。これは、急激なドキドキ感とかは作らへんのやけど、おだやか〜な幸福感を与えるんや。長くつき合えばつき合うほど、セロトニンが出続けるから、安定感を味わう事ができる。やから、他の異性に興味をもつかもしれんけど、本能的にセロトニンを失う事が嫌やから、結局はこのままでいようってなるわけや。いわゆるマンネリ状態。このままでいたいっていう感じやな。」
おさむ「なるほど・・・。ドキドキ感も、ジワ〜ッとした幸福感も全部ホルモンによるんだね。」
アキラ「そういうこっちゃ。つまり、これらを人工的に作りだせたら、誰でも自分を好きにさせる事ができるんや。ま、まだ先の話やろうけど。どうや、なみ。聞いて得したやろ。」
なみ「ふふふ、少しわね。でも、アキラが、この雑誌に興味持った訳がよーくわかったわ。これからモテモテホルモン作りに挑戦するんでしょ?」
アキラ「は?アホか!おいらは、そんなんせんでももてるねん。ははは。ま、強いて言うならこういう話したら、女の子の興味引けるやろ。これがおいらのホルモン作り。おさむもよう見習えよ。わっはっは。」
なみ「ふう・・・なんというか・・・参りました・・・。」(つづく) 戻る