第148回(5/5) 〜 うわさ話 〜    毎週月曜夜更新   -バックナンバー-

アキラ「あ〜あ、世間はゴールデンウィークやな〜。サービス業は辛いわ。」
なみ「別にいいじゃない。休日に無理に休まなくても。平日の方が、どこも空いているし。」
アキラ「まあな・・。うわ!なんやこれ!USJか〜。めっちゃ混んでるやん。」
なみ「これって生中継だよね。すごいひと〜、これじゃ行く気も起こらないわね。ジュラシックパーク3時間待ちだって。友達もアジア旅行キャンセルしてUSJに行くって言ってたわ。かわいそう。」
アキラ「うむ〜、見てるだけで疲れるわ。チャンネル換えよ。」
・・ポチ・ポチ・ポチ・・・
アキラ「おもろないワイドショーばっかりやん。」
なみ「みんなゴシップ好きだからね。」
アキラ「こんなん見るようになったら終わりやわ。要するに、人の浮気話や離婚話を聞いて喜んでるだけやろ。」
なみ「そうだね。でも、こういう話って昔からみんな好きだからね。時代劇でも、よく町民がうわさ話をしてるし、学校でも、何組のあの子とあの子がつきあってるらしいとかよくしなかった?これは、人の性だよ、きっと。」
アキラ「芸能人もかわいそうにな。。みんなの好奇心の的にされて。オチオチ浮気もしとられん。」
なみ「浮気は、芸能人、一般人に限らずダメなんだけど!でも、みんなの注目を浴びたいからそういう世界に入ったんだしね。」
アキラ「うむ。しかし腹立つんが、この評論家らや。みんな適当に文句ばっかり言ってな。人を批評することで、自分が偉くなった気でおるんやろう。あいつはあかんや、なんやゆうて、お前は何様やっておもわん!?」
なみ「それが仕事だからね。視聴者の意見を代弁してるって感じなんだよ。ああいうのも、だいたいシナリオがあって、みんなその通りに進行してるだけなんだよ。」
アキラ「なるほど、とんだ茶番劇っちゅうわけやな。あ〜くだらんくだらん。」
なみ「そうかもね。」
アキラ「ハーバード大学の校長が卒業式で、”君たちは、評論家になるためにここを卒業するんじゃない。第一線で活躍するために卒業するんだ”って言ってたらしいわ。うわさで喜ぶよりも、常にうわさされる側におりたいもんやな。もちろんいいうわさやけどな。」
なみ「そうだね。うわさ話って実のない話が多いからね。」
・・・ガラガラガラ・・・
おさむ「ただいま〜。ビッグニュースだよ!いつも行く喫茶店のマスターがね、12歳下の人との浮気が発覚して離婚騒動でもめてるんだって。」
アキラ「ほお〜・・・」
なみ「へえ〜・・・」
おさむ「あれ??いつものように食いついてこないね。。へんなの??まあいいや。それにしても暑いね〜。飲み物飲み物。」
・・・ダダダダダダ・・・
アキラ・なみ「・・・・・・・・・・・・」
アキラ「や、やっぱり知りたくてウズウズするな。なんでやろ・・・・。」
なみ「うん・・・。なんでだろ。。。」(つづく) 戻る