第149回(5/19) 〜 背伸び 〜    毎週月曜夜更新   

アキラ「甘い!!!このイチゴ甘いしおさむも甘い!!」
なみ「????何の話してるの???」
アキラ「お、なみ帰ったか。ま、このイチゴでも食えや。おいしいで。毎年おさむの実家には感謝するわ。」
なみ「ほんとだね〜。パク・・・おいし〜〜〜〜。パクパクパク。」
アキラ「おいおい、食べ過ぎや!おいらも!パクパクパクパクパク!!」
おさむ「まあまあ、そんなに焦らなくてもまだまだあるし。」
なみ「自然の恵みいっぱいって感じだね〜。このちょこっと付いた土がいいね。パクパクパクパク。おいし。イチゴは甘いね〜。で、おさむも甘いってどいうこと?」
アキラ「おさむがな、こんな本を読んでたんや。」
なみ「なになに、”そのままの自分が一番”いいじゃない。そのままの自分が一番いいんだって。」
アキラ「ふむ、確かに一時はそう言われた。そのままの自分でいて、傷ついたら癒し系キャラで慰めろと。でも、時代は変わってきてるんや。垂れガエルもこげカエルもカエルウサギも癒し系キャラはもうええ。十分癒されたやろ。今からは、ガンバリ系なんや!」
なみ「なんだかよくわからないけど、アキラのうんちくを聞いてあげるわ。」
アキラ「うんちく!?ま、ええわ。ええか、そのままの自分を認めるのはまあ良しとしよう。でも、この本には先の事が書いてないんや。嫌なことや辛い事や悲しい事があったから、こういう本読むんやろ。確かに、これを読んだ後は何となく解決した気がするけど、結局得たものは解決策やなくて回避策なんや。」
なみ「じゃあ、アキラはどうしたらいいと思うの?」
アキラ「よう聞いてくれた。例えば、この57ページに背伸びはしなくてもよい。自分の素を出せばいいって書いてあるんやけど。これは、あかん。ちょっとくらい背伸びしたらええんや。知らんのに知ってるゆうてもバチあたらへん。ただし、言うたからには知ろうとせなあかんけどな。そのギャップを埋めるためのがんばりこそが今の時代必要なんや。あたまの片隅に残っているわずかな事を言ってみ。相手は、こいつとは話できるやんって結構しゃべりかけてくれるで。チンプンカンプンになるかもしらんけど、そこは聞くなり自分で調べるなりして切り抜けるんや。ほないつの間にか背伸びした位置が自分の普段の位置になっとる。」
なみ「なみも、時々はあるね。この前も携帯の使い方を覚えようとしてるんだけど、説明書難しくてってお客さんに言ったら、丁寧に教えてくれてね。すぐに使い方マスターしちゃった。」
アキラ「そやろ、まったく覚えようとせん奴や全て他人任せの奴には、教える気はおこらんけど、努力してる人ってのは応援したくなるんや。背伸びして、倒れそうになった人は応援したいもんや。ま、これを最初から当てにしてる奴にはせんけどな。」
なみ「そうだね。うんうん。これでアキラの言おうとした事はわかったわ。それでは、ここからなみがうんちくを言わせてもらいます。ええっと、物事にはタイミングってものがあってね。落ち込んでいる時や悲しい時は、いまの自分を慰めてくれる言葉や癒してくる物がうれしいの。そして、心が癒され自分ががんばろうって思った時は、自分を応援してくれる言葉や背中を押してくれるものがいいの。今のアキラとおさむはいる状況が違うのよ。落ち込んでいる時に、背伸びしたってノイローゼになっちゃうだけだもの。今の自分は自分が一番よくしってるの。でも、全てを把握するのはなかなか難しい。だからこそ、その状況に合ったアドバイスを私たちはして上げなくちゃいけないの。」
アキラ「ふむ。。。」
おさむ「おお。。。」
なみ「なに?なみ変な事言った?」
おさむ「いや、なみちゃん、きっと大物になるよ。」
アキラ「それは間違いない。。」
なみ「うふふふ・・・そう思う??でも、実はかなり背伸びしてるんだ。このセリフだって、なみの学生時代の先生がいつも言ってた事なんだよね〜。なかなか実践できないけど、背伸びしたら自分でしなくちゃって思うからね。背伸びする時期かなって思って。倒れそうになったら支えてよね。」
おさむ「・・・・・・・・・・」
アキラ「・・・・・・その前にちょっとはやせろよ・・・っておさむが思ってる。」
おさむ「は!?僕はそんな事一言も言ってないし、思ってないよ!!」
なみ「プチン・・・ア〜キ〜ラ〜〜〜〜(怒)お〜さ〜む〜〜〜〜〜(怒怒)」
おさむ「うわ、僕は何も・・・ギャッッーーー!!!グテ・・・」
なみ「次はお〜ま〜え〜だ〜〜」
アキラ「ギャーーー!!!!」(つづく) 戻る