第155回 2004/09/07 〜 夏の終わり 〜 

アキラ「台風来るわ、地震来るわ、おさむに仲のええ女友達できるわ、いったい世の中どうなってるんや!」
なみ「最後のは余計なの。とってもいい事じゃない。」
アキラ「まあな。否定はせん。そんな子もいたらボランティアにも力はいるわな。ええな〜、毎週楽しそうで。おいらも行こかな。」
なみ「バカな事言ってないで、あいをどこかに連れて行ってあげなさいよ。」
アキラ「毎週毎週毎週毎週ホンマ行くところがあらへん。明日もどこか連れてけ〜ってうるさいんや。世間のカップルはいったいどこで時間潰してるんやろ?せや、おさむ、いつものボランティア行ってるんやろ。ほな帰りにカエル一週間でも買ってきてもらお。よし、電話電話・・・・ピポパポ・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんや!!電波が届かんやと!!生意気な奴め。どこにいってるんや!!まさか・・・」
なみ「もう、カエルを頼らずに自分でいきなさいよ!まったく、そんな横着してると絶対いつか痛い目に遭うんだから。いっとくけど別れは一瞬だからね。」
アキラ「へぇへぇ、言われなくてもわかってやんす。おいらの友達でもな、10年つき合って、ゴールインしたんはええんやけど、たった半年で別れてもた奴もおるんや。それ聞いてゾッとしたわ」
なみ「本当ね。。。」
アキラ「世の中わけわからん事ばっかりやわ。確かなものってよう考えたら何一つないかもしれんな。まあ、逆にそんなんがあったらそれに頼ってもて、堕落するんやろうな。」
なみ「そうかもね・・・。確かなものなんてない、だからこそ、一生懸命努力して愛を育てていかなくちゃね。」
アキラ「そうそう・・・って、おいらの一番言おうとしたことを言うなや!!一番おいしいところを持っていきよって。」
なみ「へへ〜んだ。」
・・・ピロロンピロロン・・・
アキラ「お、おさむからや。もしもし、おお、はいはい、はい・・・はいよ〜。なみに言っておくわ。はいよ・・・。」
なみ「おさむなんて?」
アキラ「なんや、今日みんなでご飯食べに行くから夕飯いらんって。」
なみ「そうなんだ。」
・・・・バババババーン・・・・
なみ「あ、花火がはじまっちゃった!!」
アキラ「はは〜ん、これか・・・。」
なみ「これかって??あ・・・なるほど。」
アキラ「そう言えば、携帯の後ろが騒がしかったわ。」
なみ「おさむも夏を満喫してるみたいね。今度は上手くいくといいのにね。」
アキラ「ケッ・・・生意気な奴め。」
・・・ガラガラガラ・・・
あい「こんばんわ〜。」
なみ「あ、あいが来たみたい。今日は一緒にベランダで花火を見るのを約束してたんだ。すっかり忘れちゃってた。ほら、アキラ、冷蔵庫にそうめんと、おつまみとビール用意してるから、上にもってってね。早くしてね。」
・・・ダダダダダ・・
なみ「ま、似合ってるわ、その浴衣。もう、あいは何来ても似合うんだから。こんな差し入れまでいいのに。はいはい、あっちでボーイが美味しいもの用意してくれてるからね〜・・。」

アキラ「はあ?誰がボーイやっちゅうねん・・・。まあ、最後の夏をお嬢様方と楽しもうではないか・・・・・・・がんばれよ・・・・。」
・・・・ドドーン・・・





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